ヘッドホンレビュー

【レビュー】Grado GH3 木目の美しさと爽快感が際立つ!

今回はGrado GH3をレビューします。この製品はGRADOの限定生産ヘッドホンのヘリテージシリーズの第3弾のヘッドホンで、国内130台限定の製品です。

高級ヘッドホンをラインナップするヘリテージシリーズとしてはエントリーモデルに位置するヘッドホンで、サイズ感は第1弾のGH1,GH2と比べるとやや小ぶりです。

Gradoの本拠地のブルックリン産メープル材、GH2は中米産ココボロ材を使用していますが、GH3はノルウェー産のパイン材を使用しており、美しい木目模様が特徴です。

比較的コンパクトサイズと言えGRADOの木製HSG機の伝統からどことなくハイエンド機の風格を感じさせますが音質はどうか?レビューしていきます。

また本記事の最後に筆者がみつけたGRADOファン必見の米ブルックリン工場の動画がのリンクがありますのでよろしければどうぞ。本当に一個一個職人が手作りで作っていることがわかります。

Grado GH3 製品スペック

メーカ Grado グラド
タイプ オンイヤー開放型
重量 約150g(ケーブル含まず)
インピーダンス 32Ω
コード長 1.8m両出しストレートコード
参考価格 40000円

全体の外観はいつものgradoヘッドホンですが、プラスチックのハウジングが木材になったことで格段に質感が増しています。限定生産モデルだけにノルウェーの高品質パイン材を使用しているとのことで、確かに木目模様の美しさが際立ち、所有欲を満たしてくれる一品です。

 

 

 

 

 

 


なおGRADOの現行ラインナップにThe Hempという麻材を使用している機種があり、単純に木材種違いの製品?かと思いきやGH3とはハウジングの形状が異なるため、別物になります。

公式によると「30年前のかつてのプレステージシリーズのヘッドホンからインスピレーションを得て開発したコンパクトさとハイパフォーマンスさを追求」したものとのことで、過去製品のリニューアルという位置づけのようです。確かにハウジングはHEMPと比べると平坦で小型です。

また特徴として重量はケーブル含まず150gという軽量さで、GRADOのエントリーモデル並みの軽さです。ドライバは45mmドライバで、見た目よりは大きいドライバです。

しかし、四万円クラスのヘッドホンにしてはそれ以外はあまりにもいつものgradoなのでハウジング以外のチープさは否めませんが、そこは限定モデルということでのみ込み音質に期待します。

GRADO GH3 5段階音質レビュー 

Grado GH3 5段階音質レビュー 
音質 :
装着感:
遮音性:
音の傾向:ドンシャリ
得意な音楽:ロック ポップス
音場感(音の広がり):普通

音質は見た目のコンパクトさからは圧巻の爽快感と低音の迫力が光るサウンドです。ハウジングも小ぶりで一見ドライバはチープですが、GRADOのヘッドホンは魔法のように良い音を出すのが不思議です。

全体的に見通しの良い非常にクリアな音質で、クリアながら低音の迫力と高音の切れを併せ持ち、これが独特の爽快感を生み出しています。

ハウジングの側面はほぼフルメッシュなので、音の抜けは抜群ですが、他のGRADOヘッドホンと同様遮音性はほぼ皆無で、音漏れは盛大に起こります。

またコンパクトなサイズ感に反して解像度はかなり高めで、とにかく音の輪郭がシャープです。低音はしっかり響きますが、中~高音域も埋もれずしっかりとらえてくれる印象です。ただし解像度の高さが仇となり全体的に高音のシャリ付きが目立つ印象です。

音場感はオンイヤー型のため、そこまで広くありませんが、オンイヤー型にしては中々の音場感があり、中々の奥行きを感じさせてくれます。

GRADOのヘッドホンはロック向きと言われますが、一般的なロック向きヘッドホンというと低音をブーストした結果、高音の輪郭がぼやけてしまうものが多いイメージですが、GRADOのヘッドホンは低音の量感と中~高音域のクリアさも両立しており、これが世にいうGRADOサウンドの特徴と筆者は思っています。

得意な音楽はやはりロックで、GARDOといえばメタルと巷で言われるほどメタルと相性抜群と言われています。

ポップス全般も持ち前のクリアな音質で非常に楽しく聞けるのでおすすめです。打ち込み系については解像度が高いためかなりの密度感で、非常に聞きごたえがある一方、多少高音のシャリ付きによる聞き疲れはあります。

リラックスするための音楽よりはテンションを高めたい音楽にマッチします。

また筆者が所有するGRADOのエントリーモデルのSR80は、ハウジングサイズが小型なこともあり、GH3とサイズ感が似ています。

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Grado
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もしやハウジングが木製に置き変わっただけでドライバは同じなのでは…と思い聞き比べてみましたが、結果としては解像度が圧倒的に違いました。

SR80と比べると音の輪郭のシャープさが段違いで、単純にドライバが同一でハウジングを変えただけではないことがはっきりとわかり安心しました(笑)

木製ハウジングの効果もあってか音場感もSR80と比較してより奥行きを感じさせるものであり、オンイヤー型にしては優れる音場感は木製ハウジングの効果であることが実感として感じられました。

Grado GH3 装着感について


オンイヤー型なので装着感は良いとは言えずやはり長時間つけていると耳が痛くなり、メガネとの相性はイマイチなのが欠点です。

GRADOのヘッドホンはヘッドバンドを広げて側圧を自由に調整できるので適度な側圧に調整するのをおすすめします。ただし側圧が緩すぎるとフィット感が無くなるので適度に調整するのがおすすめです。

Grado GH3 良い点、悪い点

  • 良い点
    • クリアさと迫力を両立した開放感と爽快感にあふれるサウンド
    • 解像度はかなり高い。コンパクトサイズのヘッドホンとしては最高峰の音質
    • ノルウェーパイン材の美しい木目模様
  • 悪い点
    • 情報量の多さと高音のシャリ付きが目立ちやや聞き疲れる
    • オンイヤー型なので装着感はイマイチ
    • 価格に対してハウジング以外の質感はチープ

総評としては数量限定のモデルですがしっかりとGRADOらしい爽快感にあふれた音質の一品です。見た目が小ぶりですが、同社のエントリーモデルと比較してもかなり解像度が高く、音の密度感はすばらしいです。

4万円程度の価格に対し全体の質感がチープなのはご愛敬ということで、ヘリテージシリーズにふさわしい高音質と美しい木目の外観は、ファンの期待を裏切らない一品でした。

ファン必見!GARDOブルックリン工場動画(youtube)


ちなみにGRADOの本拠地である米ブルックリンの工場の様子がわかる動画(英語なので日本語字幕推奨)を以前youtubeで見つけたので紹介します。

あまり大きな工場ではないことは予想していましたが、想像以上の町工場感でした。GRADOサウンドは職人の手作りにより生まれていることが見て取れます。衝撃の内容ですがファン必見ですので是非どうぞ!