ヘッドホンレビュー

【レビュー】TAGO STUDIO T3-01 リスニングもOK!至高のモニターヘッドホン

今回はTAGO STUDIO T3-01をレビューします。

2017年に発売した製品で、話題になり一時期品薄状態にもなりましたが今やe-イヤホンの有線ヘッドホンの売り上げ2022年ランキング第一位に輝いています。数で言うと廉価なヘッドホンは数は売れているようですが、金額ベースでは本機が最も売れたとのこと…

ソニーやゼンハイザーを抜いてプライベートブランド的な製品がここまで売れるのは驚異的で、目は着けていましたが価格が価格だけに中々手が出ませんでしたがこの度ついに買ってしまった!

結論としては最高峰のモニターヘッドホンと言って差し支えない製品です。
究極のナチュラルサウンドの触れ込みはまさにその通りで、原音忠実かつクリアで高解像度な音に圧倒されます。

モニターヘッドホンと言うと装着感が良くなかったり音場感はあまり重視されないイメージですが、本機は装着感、音場感も優れており、スタジオでの使用はもちろんリスニング用としても十分使える使用感です。本機の魅力をレビューします。

TAGO STUDIO T3-01 製品スペック 外観レビュー

メーカ TAGO STUDIO
タイプ ダイナミック密閉型
重量 約321g(コード除く)
インピーダンス 70Ω
コード長 1.8m両出しストレートコード(着脱可能)
参考価格 59800円

種別としては密閉型ヘッドホンです。
重量はコード除き321gとなかなか重めです。手に取るとずっしりとした重量感があります。

インピーダンスも70Ωと高くはないですが、やや音量が取りづらいこともあり、このレベルのヘッドホンにはやはりヘッドホンアンプが欲しいです。

コードはリケーブル可能な直脱可能式で、長さは1.8mと程よい長さです。筆者は所有していませんがtago studio公式にリケーブルが販売されています。

外観は、数多くのヘッドホンを所有してきました筆者としてもか、かっこよい…とほれぼれする質感です。売りは木材を一台一台削り出して作製されたハウジングで明るめの素材が際立ちます。

TAGO STUDIOのロゴが刻まれたハウジングはお洒落で、かつ金属製のフレームがハウジングからヘッドバンド全体に通っており、これが非常に素敵です。


ちょっとしたインテリアアイテムにもなるレベルで、デザインもしっかりと練られた製品なんだろうなあと感じます。お値段が張るヘッドホンですのでこのように所有欲を満たしてくれるデザインは◎です。

TAGO STUDIO T3-01 5段階音質レビュー 

Audio technica ATH-A500Z 5段階音質レビュー 
音質 :

装着感:

遮音性:

音の傾向:フラット

得意な音楽:万能

音場感(音の広がり、定位感):良好

音質は前評判は高いものの、プライベートブランド的な立ち位置の製品なので大手にくらべるとどうか…と思っていましたが視聴してみるとこれは本物だ!と思いました。

音質は「究極のナチュラルサウンド」を目指したという触れ込みのとおり、極めてフラットです。とにかく原音を忠実に出してくれている印象で、低音~高音まで全く癖がありません

鳴り方としてはとにかく解像度が高く、キレのある明瞭な鳴り方です。高音がややシャリ付く感じがありますが、このあたりの鳴り方もモニターっぽさを感じます。

特筆すべきは解像度の高さで、とにかく「見晴らしの良い音」で非常にクリアです。低音~高音までかなり見晴らしが良く、低音域が高音域を邪魔しているといった感覚は完全に無いです。

このような透き通ったクリアな鳴り方は筆者がかつて衝撃を受けた名機AKG K501を彷彿とさせる感覚で、K501が好きな方には刺さるかもしれません。
(参考記事:AKG K501レビュー)
【伝説の名機】 AKG K501【おすすめヘッドホンレビュー】

また何よりこのヘッドホンの最も素晴らしいところが、モニターっぽい鳴り方ながら、リスニング用ヘッドホンとしても十分使えることです。

モニターヘッドホンは例えばもっとも有名なSONY MDR-ST900などは過去記事で述べた通り、解像度は十分ですが、音場感はイマイチで音楽視聴用としては物足りなさがありました。

一方本機は特性はモニター寄りですが、リスニングヘッドホン並みに音場が広く、クリアーな音が定位感を持って聞こえてくるので、フラットとは言え退屈感を感じません。

そもそもほれぼれするほど高解像度なので、特別に低音等が強調されてなくとも十分聞きごたえがあるので、原音の良さを最大限に引き出している感覚です。

またモニターヘッドホンは装着感がいまいちで長時間つけるのが厳しいものも多いですが、本機は装着感もかなり良いです。(詳細は下記参照)


得意な音楽は、持ち前の原音忠実性でなんでも聞ける万能型という感じですが、特にクラシック等の生音を高解像度に楽しむことや、EDM、打ち込み系の一音一音を楽しむ用途に優れます。

あくまで原音忠実を突き詰めていて、特別な刺激があるわけではないのでロックやメタル等を中心に聞くという人には他の選択肢があると思います。

TAGO STUDIO T3-01 装着感について

装着感についても長時間でも快適に使えるよう設計したと公式サイトに書かれており、かなり良好です。

側圧は強すぎず弱すぎない程よいフィット感です。言葉で表すのが難しいのですが、通常ヘッドバンドを広げると広げるほど締め付けが強くなりますが、本機は広げても側圧が一定に保たれる感覚です。

このため、頭が大きい人も小さい人も一定の程よい側圧がかかるため、頭のサイズを選ばず程よい側圧がかかるのが良いです。

イヤーパッドの素材はベロアの耳障りの良い素材で、心地よいです。ただハウジングの見た目のわりにイヤーパッド内部が小さいので、結構耳に当たっている感はあります。(耳とハウジングに空間ががあるとずれるため、フィット感を重視した思われます)

総評としてはモニターヘッドホンはスタジオで長時間使う割に装着感が良くない機種が多いと感じていましたが、本機はしっかり長時間使用できます。リスニング用として使う際には装着感の恩恵が大きいです。

欠点としては装着感は素晴らしいですが、重量があり、頭頂部に多少の重量感を感じるのでマイナス0.5点としました。

TAGO STUDIO T3-01 良い点、悪い点

●良い点

  • 原音忠実かつ解像度の高さが際立つ透き通った音質
  • 広い音場感と、快適な装着感で音質、実用性ともにモニターヘッドホンの最高峰
  • インテリア映えするデザイン

●悪い点

  • あくまで原音忠実を突き詰めており(良くも悪くも)特別な刺激は無い
  • 重量があるため、装着時に多少重量感あり

総評としては確実にモニターヘッドホンの最高峰と呼べるヘッドホンでした。
原音忠実性と高い解像度で、モニターヘッドホンに必要な要素を十分に兼ね備えています。

また音場感や、装着感にも優れているのでリスニングヘッドホンとしても十二分に使用できます。安くはない買い物ですので所有欲が満たされるデザインも◎です。

筆者的には余計な味付けが無いサウンドを高解像度で楽しみたい場合(EDMや打ち込み系など)などに出番が多いです。



一方、原音の良さをそのままに高い解像度で楽しませてくれるという意味で唯一無二の魅力があるヘッドホンですが、特別な刺激があるわけではないので、低音が効いた迫力の音を求めている方には他の選択肢があります

原音忠実ではありませんが、迫力満点の音で聞かせてくる点で本機と全く真逆の特性を持つのが下記記事で紹介した「Meze audio 99 classics」で、属性の異なる好対照のヘッドホンです。興味があれば下記記事をどうぞ。

(参考記事:Meze audio 99 classicsレビュー)
【レビュー】Meze audio 99 classics は「買い」噂の一品