<景品表示法に基づく表記>本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれている場合があります。

ヘッドホンレビュー

【レビュー】Pioneer SE-MS5T 上品さが光るポータブルホン。モニター用にも!

今回はPionieer SE-MS5Tをレビューします。

本機はパイオニアの売れ筋密閉型ヘッドホンで、ポータブル用途を想定した商品です。

カラーバリエーションも豊富でファッション性も重視していますが、価格が1万円を超えることもあり音質は本格派の一品でポータブルながら良い音で聞けるヘッドホンです。

ポータブル用なので低域を効いているヘッドホンかと思いきや、音質はかなりナチュラル寄りで、家用としても十分使用できるヘッドホンです。音質としてはモニターヘッドホンに近いフラットな属性で、高い解像度とクリアな音質を兼ね備えたヘッドホンです。

Pioneer SE-MS5T 製品スペック 外観レビュー

メーカ Pionieer
タイプ ダイナミック密閉型
重量 約230g
インピーダンス 32Ω
コード長 1.2mストレートコード(着脱不可)
参考価格 12800円
ハイレゾ対応

タイプとしては密閉型のヘッドホンで、遮音性に優れたタイプの製品です。重量は230gと比較的軽量です。

インピーダンスはポータブルヘッドホンらしく低インピーダンスなので、ヘッドホンアンプ類は不要です。
     
コードは1.2mのストレートコードで、着脱不可なのでポータブル用途以外ではPC周りなどでは使用はできますが、それ以外の用途で使うにはややコードの長さが短いです。

外観はポータブルヘッドホンながら中々の高級感があります。側面のpioneerロゴがある側板は金属製で、それ以外の部分は一見金属っぽく見えますが、実はプラスチック部品に金属系のメッキが施されています。


イヤーカップはポータブルヘッドホンの割には大柄で、耳を十分に覆うサイズで比較的ゆったり着用できます。


なおコードにはマイクがついており、携帯電話等と接続して通話も可能な仕様です。

また本製品はハイレゾ対応ですが、一般的にハイレゾ再生には
1.再生音源がハイレゾ音源であること
2.再生機器がハイレゾ対応であること(スマホ等は当然ハイレゾ非対応なのでハイレゾ対応のポータブルアンプが必須)
が条件なので、基本的にハイレゾの恩恵があるケースはあまり多くないと思います。

Pioneer SE-MS5T 5段階音質レビュー 

Pioneer SE-MS5T 5段階音質レビュー 
音質 :

装着感:

遮音性:

音の傾向:フラット(やや低域が弱い)

得意な音楽:万能

音場感(音の広がり、定位感):普通

音質はかなりフラットで、原音忠実なタイプです。ポータブルヘッドホンというとどちらかというと低音を効かせた製品が多いですが、本機はかなりナチュラルな音です。

ただロック等を聴くには低音が不足しており、迫力不足は否めません。低音の迫力で聞かせるというよりはモニターヘッドホンっぽい寒色系の音色です。

解像度も良好で、低音が出しゃばらないため、音が籠らずクリアな見晴らしを感じさせてくれます。この見晴らしのよさもモニターっぽさを感じさせます。

格安なポータブルヘッドホンは静かな屋内で聞くと音質の粗を感じてしまう製品もありますが、本機は家で使う場合でも十分満足できるレベル音質を備えています。

遮音性については、ノイズキャンセリング等は無い機種ですが、イヤーカップの密閉度は高く遮音性は良好な部類です。通勤や移動中などに十分使えるスペックです。

音場感はポータブルヘッドホンゆえまずまずといった所で、特段音場感が広い感じは無い印象です。

向いている音楽は、音質に癖がないためなんでも聞けますが、ノリが良くて元気というよりはやや繊細な印象で、ロックよりはジャズなど合う印象です。

繊細ですが耳当たりは良いので作業用ミュージックを聴くヘッドホンとしても良さそうです。クラシックを聴くには音場感と低音が物足りず今一つです。

なお低音が不足気味なので、EDMは迫力不足かと思いきや解像度が高く、高音域にキレを感じさせてくれる、EDM系との相性は結構良いです。EDM系はずっと聞いていると耳が疲れてきますが、本機はサラッと聞けるので疲れません。

評価としてはやや立ち位置は中途半端ですが、そこそこの音質でポータブル用途でも家でも使えるヘッドホンという感覚です。

ポータブルヘッドホンらしい洗練された見た目に惹かれたならアリですが、室内用ヘッドホンとしては大型ドライバーでもっと音場感にも優れた機種があるので、家用ヘッドホンと考えると没個性的な印象は否めません。

個人的にはモニターっぽいフラットさと解像度に優れるのでモニターヘッドホン的に使うのはかなりアリだと思います。装着感も良いので楽器練習やDTMなどにも最適です。

Pioneer SE-MS5T 装着感について

装着感はポータブル用ヘッドホンとしてはイヤーカップのサイズにゆとりがあるため、室内向けヘッドホン的なゆとりがあります。このため眼鏡との相性も悪くないです。

一方側圧はやや強めで側圧感は感じますが、イヤーパッドのクッション性が良いのでフィット感は良好です。長時間装着していても問題なく、総じて装着感は良好です
本体の重量も軽量かつヘッドバンドのクッションの幅も広いため軽い装着感です。

欠点としては密閉感に優れる反面やや蒸れるため、冬場は良いですが、夏場+長時間はしんどいと思われます。

Pioneer SE-MS5T 良い点、悪い点

●良い点

  • ポータブル向けながら室内リスニングやモニター用にも使える音質
  • 長時間装着しても辛くない快適な装着感
  • 高級感を感じさせる外観

●悪い点

  • 低音を重視する人には物足りない低域
  • ポータブル用としても家庭用としてもやや中途半端なスペック

総評としては、基本はポータブル用を意識した製品ですが、かなりフラットかつ高解像度な音質で室内リスニングやモニター用に使える製品です。

見た目も高級感があり、カラーバリエーションも豊富で外でもおしゃれに装着できます。
また快適な装着感も◎です。

一方で低音がやや控えめで、外でロックをノリ良く聞きたい人には向きません。音場感も家庭用の大型ヘッドホンと比べるとイマイチなので、ポータブル用途としても家庭用としてもやや中途半端な印象です。

ただモニター的用途として使う場合や、見た目が気に入った場合には、音質面は申し分なしのため十分選択肢に入る製品と思います。



(関連記事) 下記記事でコスパに優れる10000円~20000円で買えるおすすめヘッドホンをまとめています。当サイトの人気記事です!興味ありましたらどうぞ。
【迷ったらこれ】一万円~二万円のおすすめ有線ヘッドホン8選【高音質】