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ヘッドホンレビュー

【レビュー】SENNHEISER HD599SE 開放型の超定番 HD598との違いは?

今回はゼンハイザーのHD599SEをレビューします。

本機はゼンハイザーのベストセラーHD599のAmazon限定モデルです。無印HD599との違いは色だけで音質は全く同一と言われています。

筆者も手持ちのHD598が古くなっており、本機はアマゾンでしばしばセール価格売られているため、お得感もありHD599SEに買い換えました。
HD598と後継機のHD599はほぼ音も同一と言われていますが一応本当に音が同じなのか比べてみました。

結論はやはり音自体はほぼ同じですが、相変わらずフラットなバランスの良い音ながら、解像度も高くかつ装着感も快適なので、いろいろなヘッドホンを所持する筆者的にもやはり定番と感じさせてくれる一品です。(レビューの際のベンチマーク的にも使用しています)

ブラックフライデー等のamazonセール時には半額となり破格のコスパなので、そのタイミングで買うのがおすすめです!

SENNHEISER HD599SE 製品スペック 外観レビュー

メーカ Sennheiser ゼンハイザー
タイプ ダイナミック開放型
重量 255g
インピーダンス 50Ω
コード長 3.0m片出しコード(着脱可)
参考価格 20000円

本機は開放型ヘッドホンで、ヘッドホンの側面部がメッシュ構造で開放されています。このため、蒸れにくく開放感があります。閉塞感が少ないため比較的長時間つけていても耳が疲れにくいのが開放型の特徴です。
半面、外音が普通に聞こえるため遮音性はなく、音漏れも大きめです。

重量はヘッドホンとしては標準的~やや軽量な250gで、付け心地も比較的軽い部類です。コードは着脱可能なので、断線した場合も交換できる仕様になっています。

デザインはシンプルな黒で部屋になじみやすいです。シンプルながらメッシュ構造のハウジングがなかなかおしゃれです。無印HD598は通称プリンと呼ばれるベージュカラーで、これはこれで個性的で好きでしたが、本機の方が万人に受ける配色となっています。

SENNHEISER HD599SE 5段階音質レビュー

SENNHEISER HD599SE 5段階音質レビュー 
音質 :

装着感:

遮音性:

音の傾向:フラット

得意な音楽:万能

音場感(音の広がり、定位感):〇

音質についてはフラットで相変わらずのバランスの良さを誇っています。出すぎない程度に程よく響く低音と、中~高音の艶やかさをバランス良く兼ね備えています。

ただモニターヘッドホン的な原音忠実(ある意味では無味乾燥)なフラットというよりは、音楽視聴用に適度に味付けを加えた音です。

本機はよくウォームな音と表現され、比較的低音の響きが豊かで音に迫力があり、高音は耳に刺さらず聞きやすい音作りです。

フラットながら退屈感はない豊かな低音と、温かみのある聞きやすい音質でベストセラーになったのも頷ける製品です。

また解像度も良好で、高音はキンキンしないながら細かい音もひろってくれる製品で、聞きやすさと分解能の高さも両立しています。

音場感も開放型の音の抜けの良さの恩恵もあって良好です。音の立体感はほどほどに感じられますが、一方開放型の割に音が耳の近くで鳴るような傾向で、音が広がる感じにはやや乏しいです。

装着感は後述の通り、装着感にも定評がある機種なので、かなり良好な部類です。

得意な音楽はロックからクラシックまでなんでもござれという感じでどんな音楽も良い感じに再生してくれる万能ヘッドホンです。

ジャンルを絞ってロックだけ、クラシックだけというとそのジャンルが得意なヘッドホンは他にもありますが、これ一本でなんでも聞ける点もベストセラーの要因です。

SENNHEISER HD599SE 装着感について

本機は音質のみならず快適な装着感にも定評があります。

ハウジングの形が自然に耳を覆うような角度となっており、とにかく自然な付け心地です。側圧も強すぎず弱すぎず良い塩梅で、長時間つけていられます。筆者はメガネを掛けていますが、メガネとの相性も抜群です。

頭頂部にクッションがあり、元々の重量も軽いため快適です。

快適な装着感ゆえ、音楽視聴用以外にも、映画、ゲーム用途にも使えるヘッドホンです。
色々なヘッドホンを使ってみた後改めて装着すると、やはり快適だなあと感じます。

HD598シリーズの比較、違いまとめ

HD598は派生機や、アマゾン限定モデルを含めるとなんと8種類があります。
HD598 HD598SE HD598SR HD598CS HD599 HD599SEのラインナップがあり訳が分からないという方が大半と思います。(主にamazon限定モデルが原因)

筆者も正直わからなくなっていたので整理してみたところ、実はこれらは3種類に分けられることがわかります。

  • HD598系
    HD598 = HD598SE(HD598の色違い:amazon限定モデル) = HD598SR?(マイク付きケーブル付属:amazon限定モデル)
  • HD598CS
    HD598CS(HD598の密閉型:amazon限定モデル)
  • HD599系
    HD599 = HD599SE(HD599の色違い:amazon限定モデル)

○HD598系

HD598系は、無印HD598とHD598SEが色違いで、HD598SRは色違い+マイク付きケーブルが付属です。

HD598SRはネットの記事ではHD599と同じという情報も散見しますが、外観は下図の通りHD598系なのでHD598シリーズではないかと思います。(HD599系は下図赤部にパーツがあるのに対し、HD598系は完全に開放されています)

HD598SRのハウジングHD598SRのハウジング。HD599系は赤部にパーツがあります

何れにせよHD598SRはマイク付きケーブルが標準で付属しているのでゲーミングヘッドセット的に使える点が特色です。

○HD598CS
HD598CSのみがamazon限定モデルながら唯一の完全別仕様の製品で、HD598の密閉型仕様です。HD598をより没入感を高めており、密閉型なので周囲の騒音があるところでも聴けるのがメリットになります。

○HD599系
HD599系は無印HD599とHD599SEがあり、こちらも単純にカラー違いの製品です。無印HD599はベージュ系の明るめの色合いですが、HD599SEのほうはよりシックです。

こちらは完全に好みで選べばOKですが、HD599SEはしばしばamazonのセール価格(13980円)で売られているので、圧倒的にコスパが良いのでセール狙いがおすすめです。

HD598とHD599SEの比較。音質の違いについて

HD598との違いですが、まず外観のイメージは違います。プリンカラーのHD598に対しシックなHD599SEといったところ。HD598も個人的には好きですが、やはり万人受けするのは黒色といったところ。

またHD598シリーズの記事でも触れましたは、ハウジング側面部が微妙に異なっており、HD598は側面がフルメッシュに対し、HD599はゼンハイザーロゴが付いたパーツがあります。

それ以外の重量や着脱可能なケーブルの仕様という点は殆ど同じです。

音質についても色々と比べてみたのですが、正直明確な違いは感じられず…巷で言われている通り音質的な特性はほぼ同じと考えて良いです。

ただしいて言うならHD599のほうが気持ち高音のエッジがシャープになった印象は受けます。(側面ハウジングのメッシュ形状の違いが微妙な差を生んでいる?)

まとめとしては音の温かみがあるのが無印598で、気持ちシャープなのが599SEですが、やはり概ね大きな差はないと思って良いです。

参考にe-イヤホンさんの動画で無印HD598とHD599を比較している動画がありましたがこちらでもやはり大差はないとのこと。音がややシャープという感想も筆者と同じ印象をうけます。

SENNHEISER HD599SE 良い点、悪い点

●良い点

  • 原音を損なわないバランスの良い音質。様々なジャンルに対応
  • 装着感良好で長時間の視聴、ゲーム等にもOK
  • 解像度、音場感共に良好

●悪い点

  • 特になし。キレキレの音が欲しいなら他のヘッドホンもあり

総評としてはミドルクラスのヘッドホンを代表する機種ですので、いまさら言うまでもなく癖のない音質、解像度、装着感共にハイレベルです。オーディオに興味を持った方のミドルクラス入門機や、少しお金をかけて1本良いヘッドホンが欲しい方に一押しです。
(繰り返しますがamazonセールのタイミングがおすすめです!)

悪い点は正直特にないのですが、しいて言うなら聞きやすい分刺激はやや不足しているため、多少耳障りでもキレキレの音が聞きたい!という人にはBeyerdynamic DT990proやGRADO SR80xのようなヘッドホンも有りです。
詳細は下記関連記事参照ください。

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