どせいです。今回はおすすめ開放型ヘッドホンを紹介します。
ヘッドホンには開放型と密閉型の二種類あり、全く異なる特性を持っています。ヘッドホンを選ぶ上で音質も大事ですが、それと同じくらいに開放型、密閉型を決めることが大事になってきます。
本記事では、開放型の特徴や、メリットデメリットの解説と、100台以上のヘッドホンを使用した筆者がおすすめする選りすぐりの開放型ヘッドホン8選を価格帯別に紹介します。
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開放型ヘッドホンと密閉型ヘッドホンの違いについては下記記事でも説明しています。
【実は全然違う?】開放型ヘッドホンと密閉型ヘッドホンの違いとは
開放型ヘッドホンの特徴
開放型ヘッドホンはその名前の通り、ハウジング側面が開放されています。(写真は代表的な開放型ヘッドホンaudio-technica ATH-AD500x)
見ての通り音が外に抜ける構造になっているため、音漏れがあり、外の音が聞こえますが、音の抜けが良いため音場(音の広がり)に優れます。
ハウジング構造の違いがヘッドホンの音質や使用感に与える影響は非常に大きく、実はヘッドホン選びで重要なポイントになります。
開放型ヘッドホンと密閉型ヘッドホンの特徴を下記にまとめました
開放型ヘッドホンの特徴
- (比較的)高音域が得意
- 音の抜けが良く音場(音の広がり)が広い
- 音漏れする/周囲の音が聞こえる
密閉型ヘッドホンの特徴
- (比較的)低音域が得意
- 音漏れはほとんど無し/周囲の音を遮断
- 密閉されているため、音響感があり没入感に優れる
高音、低音については各々のヘッドホンの特性に依るところも大きいですが、開放型は比較的高音が得意で、密閉型は低音が豊かな傾向です。
また開放型ヘッドホンは音場感に優れる一方、密閉型は没入感に優れるのが違いです。
開放型ヘッドホンのメリット、デメリット
特徴はわかったところで、具体的に開放型ヘッドホンのメリットとデメリットについてまとめました。
開放型ヘッドホンのメリット
- 夏でも蒸れにくい
- 開放感があるため長時間使用しても疲れづらい
- 音場が広く、高音域が得意→ロック系よりはジャズ、クラシックが得意な傾向
開放型ヘッドホンのデメリット
- 開放されているため、周囲の音が大きい所(電車内等)ではほぼ使用できない
- 密閉型と比べると没入感に劣る
上記のように音の特性としてはロックのような低音の響きが欲しくなる音楽より、どちらかというとクラシックやジャズのような音楽が得意です。(ポップスは開放型、密閉どちらも好みでOK)
また開放感があるため、蒸れにくいことは長時間使う上でメリットです。また密閉型は長時間つけていると耳が疲れてくる感覚がありますが、開放型は音が抜けるので耳の中で音が籠る感覚が少なく聞き疲れしにくいです。また音場も広いため、特にクラシックなどでは音の定位感が感じられます
デメリットとしては、やはり開放されているゆえ、電車内等周囲の音が大きい所では使えません。また室内でも音漏れがあるので、同居人がいる場合などは気を遣うケースがあります。
また密閉型とくらべると没入感に欠けるので、映画、ゲームなどで迫力を重視したい場合などは密閉型が良いです。
5000円~1万円のおすすめ開放型ヘッドホン
まずはエントリーモデルの製品を紹介します。1万円を切る価格ながら、かなりレベルの高い音を鳴らしてくれる製品で価格に対するコスパが非常に高い製品を紹介します。
1.audio-technica ATH-AD500x
オーディオテクニカの傑作ヘッドホンで、発売後しばらく経つ現在でもamazonのヘッドホンランク上位の人気機種です。
オーディオテクニカの得意とする上品な音に加え、開放型ヘッドホンの音場感の広さ、ウイングサポートと呼ばれるヘッドバンドにより装着感の良さを兼ね備えており、高音質+抜群な装着感が特徴です。
(筆者はメガネをかけていますがメガネストにも優しい)
ATH-AD500x 製品スペック
メーカ | Audio technica オーディオテクニカ |
---|---|
タイプ | ダイナミック開放型 |
重量 | 235g |
インピーダンス | 48Ω |
コード長 | 3.0m(片出し) |
参考価格 | 9800円 |
◆特徴:中音~高音が得意。装着感も良いため映画やゲーミング用途にも
ATH-AD500x特徴
- 中音~高音の響きに特色。ロックよりはポップスやクラシックの視聴に向く
- 放型ヘッドホンの中でも特筆すべき音場感の広さ
- 頭への圧迫感が少ない軽快な装着感
総評としては、音質、音場感、装着感いずれももすばらしく、1万円で買えるおすすめヘッドホンとして頻繁に名前の上がる総合力の高いヘッドホンです。
ロック等を聞くには低域が多少物足りませんが、補って余りある広い音場と上品な音が魅力です。音質的にも装着感的にも長時間つけても疲れないので、室内で映画やゲーム用途にもおすすめです!
2.AKG K240S
AKG K240Sはオーストリアの老舗メーカーAKGのベストセラーヘッドホンで、筆者がヘッドホン沼に浸かった10年以上前から定番として知られています。
本品は「モニターヘッドホン」という音作りの現場に使用されるタイプのヘッドホンで、原音忠実さと高い解像度が特徴です。プロ用ですが、音楽視聴用にも使用されている製品です。
本機は10年前は15000円程度の値段でしたが、近年は大分価格がこなれてamazonで7000円程度で購入できるのが驚きです。(価格のおかげもあり未だにランキング上位です)今ならかなりのコスパと思うのでコスパ重視の方に一押しです!
AKG K240S 製品スペック
メーカ | AKG アーカーゲー |
---|---|
タイプ | ダイナミック開放型(セミオープン) |
重量 | 240g |
インピーダンス | 55Ω |
コード長 | 3.0m(着脱不可) |
参考価格 | 7000円 |
◆特徴:最高レベルの分解能。破格のコスパを誇る一品
AKG K240S特徴
- この価格帯では頭一つ抜けた分解能の高さ
- フラットな音質で癖が無く、オールラウンドなジャンルに使用できる
- 良好な音場感
総評としては、価格を考えるとかなりコスパが良いです。(かつて一万円台で販売されていた頃から定番だったので当然)音の傾向はどちらかというと上品目ですが、ポップスからクラシックまでなんでも聞けます。
モニターヘッドホンらしい原音忠実な音ですので、楽器練習用等にも一押しです。
1万円~2万円のおすすめ開放型ヘッドホン
続いて1-2万円の開放型ヘッドホンです。
この価格帯はヘッドホンとしてはミドルクラスで、高いレベルの音楽を楽しめる製品です。この価格帯から各社の音作りの差が顕著に表れてきますが、その中でも定番となっており、名機とも呼ばれる製品たちを紹介します。
3.SENNHEISER HD599(HD598)
ゼンハイザーが誇る定番ヘッドホンHD599(HD598)を紹介します。
恐らくヘッドホン界隈で2万円で買えるおすすめヘッドホンは?と聞かれてこの機種を挙げない人は居ないと思われるほど万人が認める定番機種です。
特徴としてはとにかく癖がない原音忠実でフラットな音質で、万人に進められる製品です。癖がないながら、豊かな低音と耳障りの良い高音で聞きやすさと迫力を兼ね備えた音(ウォームな音と言われます)で多くの人の支持を受けロングセラーとなった名機です。
加えて装着感の良さでも知られており、総合力の高いヘッドホンです。
SENNHEISER HD599 製品スペック
メーカ | SENNHEISER ゼンハイザー |
---|---|
タイプ | ダイナミック開放型 |
重量 | 250g |
インピーダンス | Ω |
コード長 | 3.0m(片出し 着脱可能) |
参考価格 | 19000円 |
◆特徴:王道の万能ヘッドホン。これ一台でなんでもOK
SENNHEISER HD599の特徴
- 原音を損なわないフラットな音質の万能型で様々なジャンルに対応
- 装着感良好で長時間の視聴、ゲーム等にもOK
- 解像度、音場感共に文句なし
総評としてはこの価格帯で迷ったらこれというほど定番の万能ヘッドホンです。癖がなく高音質でどんな曲でも良い感じに再生してくれるヘッドホンで筆者もレビューの際にはよくベンチマークとして基準にしています。
どちらかというと大人しい味付けが多い開放型ヘッドホンの中では低音もよく出るためロックもよい感じで聞けて、かつクラシックまで聴ける万能機です。
原音忠実で高音質かつ、快適なリスニングを楽しめる一品です。
個別レビュー記事はこちら
【レビュー】SENNHEISER HD599SE 開放型の超定番 HD598との違いは?
4.AKG K701
AKG K701もHD599と並んで常に比較される言わずと知れたAKGの定番ヘッドホンで、同社を代表する製品です。
発売当時2006年の定価はなんと82800円で実売は3-4万円程度でした。初代モデルは一旦販売終了になっており、2019年の10月にK701-Y3というモデルにマイナーチェンジをしており、価格も2万円程度と当時からするとだいぶお求め安くなっており、破格のコスパを誇る製品です。
HD599と同じく原音忠実なフラットな音が特徴ですが、本機はどちらかというと低音が出るHD599に対し中~高音寄りの音で、ロックよりもポップスやクラシックに向く製品です。
AKG K701 製品スペック
メーカ | AKG アーカーゲー |
---|---|
タイプ | ダイナミック開放型 |
重量 | 235g |
インピーダンス | 62Ω |
コード長 | 3m(取り外し不可) |
参考価格 | 20000円 |
◆総評:AKGの上品な音と、程よい低音でバランス良し。音場感、装着感も文句ないヘッドホン界の優等生
AKG K701の特徴
- AKG得意の中~高音に加え、低音も程よく出るバランスの良いチューン
- 音場感、装着感も文句なし。見た目も○
- 優等生的でバランス良いが柔らかい聞き心地の反面、やや刺激に欠ける
AKGらしい中~高音の美しさに加え、AKGにしては低域も程よく出る非常にバランスの良い機種でHD599と同じく万人に薦めやすい製品です。
欠点らしい欠点がない優等生なヘッドホンですが、強いて言うなら良くも悪くも刺激が不足し、ロックやEDMを聞くには品の良さ故やや迫力不足です。ただクラシック等を聴く際にはHD599よりベストマッチです。
個別レビュー記事はこちら↓
【レビュー】AKG K701 ヘッドホン界の優等生。抜きん出る物は無いがバランス良し!
5.Beyerdynamic DT880pro
Beyerdynamic DT880proです。HD599やK701はかなりフラットでバランスの良さが売りの製品ですが、Beyerdynamic社の製品は良く出る低音と高音の切れを両立した迫力ある音作りのヘッドホンとして知られており、ファンが多いメーカーです。(ヘッドホンの元祖を生み出したのもBeyer社だそうで歴史の古いメーカーです)
本機はBeyerdynamic社のDT770,DT880,DT990の三兄弟の一つで、数字が大きいほど上位機種というわけではなくDT770:密閉型 DT880:セミオープン型 DT990:開放型 という違いです。
三兄弟では開放型のDT990が刺激的な音で最も売れ筋ですが、本機はその刺激的な傾向は受け継ぎつつ、比較的マイルドで聞きやすいバランス型の製品です。
本機は開放型と密閉型の中間的なセミオープンと呼ばれるタイプのヘッドホンですが、特性としては完全には密閉されておらず開放型に近い製品です。
Beyerdynamic DT880pro 製品スペック
メーカ | Beyerdynamic ベイヤーダイナミック |
---|---|
タイプ | ダイナミックセミオープン型 |
重量 | 約290g |
インピーダンス | 32 250 600Ω |
コード長 | 3.0m片出しストレートコード |
参考価格 | 20000円 |
◆総評:程よい刺激と高い解像度で密度の高い音楽を楽しめる。刺激が欲しい人にお勧め
Beyerdynamic DT880proの特徴
- 程よい低音と高音の切れで程よい刺激ある音楽を楽しめる
- 解像度が高く、密度が高い音楽
- 金属ハウジングの質感も良好
Beyerdynamic社の製品はクリアで切れの良い音で知られており、刺激的な音楽が楽しめます。DT990が最も刺激的な製品ですが、本機DT880は比較的マイルドで、万人に薦めやすい製品です。(物足りない方やとにかく刺激が欲しい人はDT990が人気でおすすめ)
迫力がある反面多少の聞き疲れするのがたまに傷ですが、Beyer社の重厚感あるサウンドは魅力的なので一度は聞いてみることをお勧めしたいです。(筆者もBeyer社のヘッドホンがきっかけで沼にはまりました)
個別レビュー記事はこちら↓
【レビュー】Beyerdynamic DT880pro 兄弟機の中ではマイルド。ほどよく刺激的
6.GRADO SR80x
今回はGRADO SR80xをレビューします。
GRADOはアメリカのメーカで、「GRADOサウンド」と呼ばれる独特な音作りで知られており、多くのファン(熱狂的ファンも多い)がいるメーカです。(筆者もGRADOファンです)
特徴としてはややチープな外観からは想像もつかないほど鮮やかかつクリアな音+元気の良い低音で、他社には真似できない唯一無二のサウンドとなっています。
とくに音の切れと疾走感からメタルとの相性は抜群と言われており、メタルを聞くならGRADOと呼ばれることもあります。
GRADO SR80x 製品スペック
メーカ | GRADO グラド |
---|---|
タイプ | ダイナミック開放型 |
重量 | 約180 |
インピーダンス | 38Ω |
コード長 | 1.7m両出しストレートコード(着脱不可) |
参考価格 | 18000円 |
◆特徴:開放感と疾走感あふれるGRADOサウンド。ヘッドホン通を虜にする魅力
GRADO SR80xの特徴
- 元気の良さとクリアさを両立した目が覚めるようなGRADOサウンドを体感できる
- 見た目を裏切る解像度の高い音
- 装着感に難あり(イヤーパッド交換で改善)
Beyerdynamic社の製品も元気な音が売りですが、本機はさらにそれを超えるノリの良さが売りの製品です。ただただ元気が良いだけではなく音自体はクリアで解像度が高く、独特の疾走感を感じる音作りです。
原音忠実なフラットな音ではありませんが、自分がヘッドホン初心者だったらと考えると多少の味付けがあっても、これは良い音!と一番わかりやすく感じられるのが本機と思います。今まで紹介した機種たちと比べると一癖ありますが、一聴の価値がある製品なので紹介しました。
イヤーパッドがオンイヤータイプ(耳に乗せるタイプ)のため装着感に難ありですが、イヤーパッド交換で改善可能です(詳細は下記リンク参照ください)
個別レビュー記事はこちら↓
【レビュー】GRADO SR80x 魔法のような音質!Gパッド交換もかなり良い
おすすめ開放型ハイエンドヘッドホン
ここからは各社の技術の粋を集めたハイエンドヘッドホンとよばれる製品になります。
2万円クラスのヘッドホンからさらに価格が上がり、実売5万円以上の製品で、ここまでくると音にこだわるオーディオファン向けの製品です。
2万円クラスのヘッドホンでもかなり高音質な製品ですので、そこまで高いお金を出してミドルクラスのヘッドホンと違うの?と思う方もいると思いますが(筆者も昔そう思っていましが比べると違いは明確でした汗)また一段と違いを生み出してくれる製品たちです。
7.SENNHEISER HD650
ゼンハイザーのHD650はハイエンドヘッドホンのベンチマークとも言われる名機で、2004年の発売以降、現在は後継機HD660Sが2017年11月に発売していますが、まだまだハイエンドヘッドホンの定番として現役の製品です。
フラットなサウンドを得意とするゼンハイザーらしい派手さはないものの非常にバランスの良い音質です。フラットとはいえ退屈な音というわけではなく、圧倒的な解像度で、原音忠実ながら音楽をワンランク上に装飾してくれるといった印象です。
色々なヘッドホンのレビューしてきましたが音質は素晴らしいの一言でミドルクラスからワンランク上の音が聞きたい人に万人にお勧めできる製品です。
SENNHEISER HD650 製品スペック
メーカ | SENNHEISER HD650 |
---|---|
タイプ | ダイナミック開放型 |
重量 | 約260g |
インピーダンス | 300Ω |
コード長 | 3.0m両出しコード(着脱可) |
参考価格 | 49800円 |
◆特徴:ハイエンドヘッドホンのベンチマーク。万人が認める傑作機
SENNHEISER HD650の特徴
- フラットでバランス◎かつ高音質。ミドルクラスのヘッドホンから確実にランクアップできる
- ハイエンドヘッドホンながら軽量で軽い装着感
- やや側圧が強い。インピーダンス(抵抗)が高いためヘッドホンアンプは必須
総評としては程よく出る低音と艶やかな高音域を両立したバランスの良い音で、かつ高い解像度を誇るハイエンドヘッドホンのベンチマークにふさわしい製品です。
持ち前のバランスの良さと高音質で、ヘッドホンに詳しい人で本機を悪く言う人は見たことがないレベル製品で、様々なヘッドホンを聞いてきた筆者も、いろいろ聞いたけどやはりHD650が鉄板と感じることも多いです。
欠点はやや強めの側圧と高いインピーダンスゆえヘッドホンアンプが欲しくなる点ですが、ヘッドホン沼の一つのゴールでありある意味始まりともななりうる傑作機です。
個別レビュー記事はこちら↓
【レビュー】 SENNHEISER「 HD650」 HD598とは別格!ハイエンド機の魅力【名機】
8.Beyerdynamic DT1990pro
本機は1-2万円で紹介したdt880proの兄弟機DT990pro上位機種として発売されたハイエンドヘッドホンです。
特徴としてはBeyerdynamicの上位機種のみに適用されるテスラテクノロジーという同社の技術の粋を集めた製品です。
特徴としてはDT990proはかなり刺激的なサウンドが特徴でしたが、上位機種の本機は高い解像度(個人的にはHD650以上)で、クリアなサウンドはそのままに、刺激はそこそこに抑えたバランスの良いサウンドが特徴です。
なお本機には標準で2種類のイヤーパッドが付属しており、付け替えることで特性が変わります。好みの2種類の音を選べる珍しい製品です。
Beyerdynamic DT1990pro 製品スペック
メーカ | Beyerdynamic ベイヤーダイナミック |
---|---|
タイプ | ダイナミック開放型 |
重量 | 約370g |
インピーダンス | 250Ω |
コード長 | 3.0mストレートコード(着脱可) |
参考価格 | 49800円 |
◆特徴:Beyerdynamicの技術の結晶。原音忠実+キレのある音
Beyerdynamic DT1990の特徴
- プロ用モニターヘッドホンの原音忠実さと音楽視聴用ヘッドホンの聞かせる音の切れを両立
- 圧倒的な高解像度。どんな音楽もハイレベルに鳴らす万能性
- 音質面は申し分なしだが本体の重量が重く装着感が重め
高解像度かつフラットな音という点でHD650と似通っていますが、解像度はDT1990proのほうがより高く、音のキレは本機のほうが上という印象です。
比較としては低音の厚みがあり音に重厚感があるのがHD650に対し、解像度が高くクリアで一音一音の切れがある(他方では刺激的でやや聞き疲れる傾向)がDT1990proというのが違いになります。
上記はゼンハイザーとBeyerdynamic社の音作りの差がそのまま表れており、どちらもフラットなヘッドホンながら音の味付けはやや異なるので聞き比べてみると面白いです!
個別レビュー記事はこちら↓
【レビュー】Beyerdynamic DT1990pro DT990上位機種?以上の逸品
まとめ
開放型ヘッドホンには、冒頭にあげた開放型ヘッドホンとしての特徴がありながらも、上で紹介した機種のように各社独自の特色があります。
その中で、自分の良く聞くジャンルや好みの音の傾向から自分に合ったヘッドホンを探していくのがベストです。本記事で紹介したヘッドホンはいずれも筆者がお勧めできるベストセラー機なので選択の一助になればと思います!
(関連記事)
ヘッドホンの選び方や、音質の評価基準も下記記事で説明しています。こちらもどうぞ!
【決定版】ヘッドホンの選び方 音質の評価基準について