ヘッドホンレビュー

【レビュー】GRADO SR80x 魔法のような音質!Gパッド交換もかなり良い

今回はGRADO SR80xをレビューします。
本機はGRADOの中核となるprestageシリーズの製品で実はgradoの最初のヘッドホンとして1991年に開発されたのが初代SR80です。

前モデルはSR-80eというような末尾eのモデルでしたが、2021年に末尾xシリーズがリリースされ、一斉リニューアルしています。

30年以上オーディオファンから支持される「GRADOサウンド」を楽しめるエントリーモデルで、様々なヘッドホンを聴いてきた筆者もGRADOびいきですが、良い所悪い所含めてレビューします。

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Grado
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今回は気になる旧シリーズとの違いに加え、イヤーパッドをGRADOの上位機種に採用される「Gパッド」に変えたときの使用感を徹底レビューしました。

Gパッドについては賛否両論ありますが結論としてはGRADOらしさはやや薄れるもののヘッドホンとしての総合力は上がるので、筆者的にはGパッド推しです。詳細は記事をご覧ください。

GRADO SR80x 製品スペック 外観レビュー

メーカ GRADO
タイプ ダイナミック開放型
重量 約180g(コード除く)
インピーダンス 38Ω
コード長 1.7m両出しストレートコード(着脱不可)
参考価格 18000円

製品スペックを説明します。タイプは開放型のヘッドホンで、ハウジングが密閉されておらず、外の音が聞こえるタイプです。

GRADOのヘッドホンの特徴としてハウジング側面がパンチングされており、音の抜けの良さと引き換えにがっつり音漏れします。

重量は180gとかなり軽量なので気軽に持ち運べる重さです。インピーダンスも低く能率も良く音量がとりやすいためスマホ等でも問題なく鳴らせます

見た目や質感はプラスチッキーで、安くはないヘッドホンなのでこの価格でこの質感?と思ってしまいますが、GRADOのヘッドホンを買う時点で、音が良ければ関係ないぜ!と覚悟が決まっていると思うのでこれはこんなものです。

一応初代発売から30年も同じデザインで、ある意味では伝統的なクラシックデザインという意味でGRADOのアイコンなので、これはこれで良いのです。(GRADOびいき)

GRADO SR80x SR80eとの違いは?

従来のSR80eとSR80xで何が違うの?と気になる方のために違いをまとめました。

  • ドライバーを新設計。第四世代の44mmドライバー
  • ケーブルの素材を変更(芯材、被覆ともに変更)
  • ヘッドバンドのクッションを追加

ぱっと見た目はあまり変化が無いように見えますが地味に結構色々と変わっています。
ドライバーの新設計に関しては、基本的なGRADOサウンドはそのままに、やや乾いていた高音に艶が出た感じとの評判

ケーブルも芯材がスーパーアニール処理OFCケーブルに変更されています。あと被膜が従来のゴムのような材料からメッシュの編組ケーブルになり取り回しと質感が大幅に良くなっています。

ヘッドバンドのクッションも地味に大きな変化で、ワイヤレス機GW-100の形状を踏襲したとのこと。多少装着感は改善しています。

左が新形状クッション。右が旧形状(SR-80互換のMS-1)です

 

GRADO SR80x 5段階音質レビュー 

Audio technica ATH-A500Z 5段階音質レビュー 
音質 :

装着感:

遮音性:

音の傾向:ドンシャリ

得意な音楽:ロック、メタル、EDM等

音場感(音の広がり、定位感):△

音質はチャチな見た目から想像できない魔法のような音質です。
ドンシャリ気味ですがほど良く響く低音とキレがある高音で非常にメリハリがあります。ドンシャリだからといって中音域が潰れているわけではなく、目が覚めるようなクリアさも兼ね備えています。

この豊かな低域と切れのある高音とクリアな音質がgrado特有の元気の良い音を生み出しておりGRADOサウンドと呼ばれる音です。

ドンシャリですが低音の量自体は、他の音をかき消すほど過大ではなく、どちらかというと高音の切れの良さに特色があります。

解像度も悪くなく、音の輪郭をくっきりと捉えてくれます。シビアにみるとややドンシャリしているためモニターヘッドホン等に比べると劣りますが、音楽を楽しむには十分なレベルです。欠点は高音のシャリつくため長時間はやや聞き疲れを感じます

またオンイヤータイプ(イヤーパッドが耳に直接乗る)なので、特性としてボーカルが近く迫力がある一方で音場感は今一つです。

またデザイン的にはポータブル用途で使うイメージもあり、スマホ等でも鳴らせるスペックではありますが、遮音性はほぼ皆無で音漏れも盛大にするので電車内で使うことはほぼ不可能なので注意です。

向いている音楽はやはりメタル、ロックです。メタルを聴くならGRADOとよばれるほどファンからの支持があります。また明瞭なキレのあるサウンドから、EDMや打ち込み系との相性も良いです。

GRADO SR80x 装着感について

装着感は耳を覆うタイプではなく耳のせ型(オンイヤー型)なのでやはりオーバーイヤー型よりは装着感は劣ります

メガネをかけている筆者としては耳が眼鏡のつるとイヤーパッドに挟まれる形になり、このタイプは眼鏡との相性は悪く長時間は罰ゲームレベルです。(眼鏡のズレ防止リングなどをつけていると死ねます)

ただヘッドバンドを物理的に手で曲げて側圧を調節できるので、調節前提です。調整でかなり改善しますが広げすぎてもフィット感がイマイチなので微妙な調整を強いられます。

一応Xシリーズになってからクッションが追加されたので、頭頂部の装着感は改善しています。

なお下記で紹介するGパッドは装着感の面でも救世主で、大幅に改善します。Gパッドでもオーバーイヤー型のように耳を覆う状態にはなりませんが、側圧を耳で受けていたところが側頭部でも受けれるようになり、長時間の使用感が改善します。

眼鏡をかけながら長時間快適にGRADOのヘッドホンを使用したいなら個人的にはGパッド一択です。

GRADO Gパッドに交換。GRADOっぽさは減もかなり良い!

GパッドについてはGRADOの上位機種(GS-1000 PS-1000)のみに標準でついている物ですが本機にも装着は可能で、amazonで互換品を安価で購入できるので今回試してみました。

ちなみに純正のGパッドは約10000円です(イヤパッドでこの価格はさすがに高すぎる)
印象を下記にまとめました。

  • 全体的にマイルドになりgradoらしい迫力、疾走感はやや減る
  • 従来パッドは耳の近くでダイレクトに鳴る感覚に対し、多少の距離感あり
  • 物理的にに耳から離れるのでボリュームを上げる必要がある
  • イヤーパッドの空間が広がるため音場感はかなり改善
  • 装着感もかなり改善
  • 装着感、音場感の改善のためヘッドホンとしての総合力は上がる

交換してみるとはじめはあれ、何か物足りない?と思いましたが、実はGパッドはドライバから耳までの距離が遠くなるので単純にボリュームが小さかったことがわかりました。

よくGパッドに交換すると大人しくなってしまうという意見を聞きますが、実は音量不足なのでは…という気もしましたのでここは注意ポイントです。

ただ音量を調節した後も、従来の耳のそばでダイレクトに鳴る感覚が無くなり、距離感があります。ボーカルは遠くなります。

このため確かにGRADOらしい元気さは目減りする印象ですが、メリットとして音場感はかなり改善し、音の定位感をかなり感じられるようになります。

またダイレクトに耳に響く感じは減りますが、すこし音源から離れることで全体としての見通しが良くなり解像度も多少向上する印象。

さらにGRADOの欠点である装着感もかなり快適!とまでは行きませんがかなり改善します。

総評としては上記の通りGRADOらしい尖ったところは減るがヘッドホンとしての総合力は大幅に上がる印象です。

個人的には定番の万能機HD598 K701にもう少し刺激が欲しいという人にGRADOを勧めるのはやや尖りすぎる感じがしますが、Gパッド仕様はかなり良い意味でバランスされており、上記定番機のサブ機的な使い方もありだと思います。一度お試しあれ。

GRADO SR-80x 良い点、悪い点

●良い点

  • 開放感と疾走感あふれるGRADOサウンドを楽しめる
  • 元気の良さとクリアさを兼ね備えている

●悪い点

  • 装着感に難あり
  • 音場感は今ひとつで、耳のそばで鳴っている感覚が強い
    ※悪い点はGパッドで改善

総評としてはとにかく迫力があり元気、かつクリアなGRADOサウンドの魅力が詰まった製品です。元気よく音楽を楽しむことに特化した製品で、特にロック、メタルが好きな人には一度は聞いてほしい製品です!

装着感、音場感は今一つなのが欠点ですが、今回紹介したGパッドで改善します。GRADOらしさは多少減りますが、総合力は上がるので興味があればパッドの付け替えもおすすめです。

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