今回はオーディオテクニカのATH-M20xをレビューします。このヘッドホンはオーディオテクニカのモニターヘッドホンシリーズATH-M〇〇シリーズでは最も安価なエントリーモデルです。
エントリーモデルながら原音忠実なフラットな特性でモニターヘッドホンの定番モデルで、アマゾンでも常にランキング上位の定番モデルです。
結論としてはこの価格としてはかなりコスパに優れるモニターヘッドホンで、DTMや楽器用に予算を抑えつつ、かつ音質が良いものが欲しい方に一押しです。
ATH-M20x 製品スペック・外観レビュー
メーカ:audio-technica オーディオテクニカ
タイプ:ダイナミック密閉型
重量:約190g
インピーダンス:47Ω
コード長:3m片出しストレートコード
参考価格:6000円
外観は黒一色と非常にシンプルです。用途はスタジオ等のモニターユースなので見た目にこだわるヘッドホンではなく、実用重視といったところです。
特筆すべきは190gという軽い重量で、着け心地はかなり軽いです。他方質感はプラスチッキー感は否めません。
コードは着脱不可の3mコードで、延長コード式ではなく普段使いでは大抵コードが余るのが難点です。
と思ったらなんとamazon限定モデルにケーブル長1.6mのモデルがあることを発見しました。痒いところに手が届くamazonのマーケティング力恐るべし・・
ATH-M20x 5段階音質レビュー
音質 :★★★☆☆(3.5)
装着感:★★★☆☆
遮音性:★★★☆☆(3.5)
音の傾向:フラット
得意な音楽:万能
音場感(音の広がり):普通
価格帯としてはエントリーモデルなので音質についてはそこまで過度な期待していなかったのですが、第一印象は「おっ」と思わされました。
廉価なヘッドホンは変に味付けされている物も多くありますが、この価格帯としては貴重なかなり原音忠実な音です。モニターヘッドホンらしく非常にフラットで癖のない音質です。
鳴り方としてはモニターヘッドホンの超定番SONY MDR-900STを彷彿とさせるフラットかつ解像度の高い鳴り方です。(価格が違うので音質に差はありますが鳴り方が似てます)
MDR-ST900と比較してしまうとやや輪郭がボケますが、同価格帯のヘッドホンと比較するとなかなかエッジの効いた見晴らしの良い音です。
一方低音の響きはあまり豊かとは言えず、高音もやや乾いたきつめの音ですが、これはモニターヘッドホンの傾向です。(きつい音は解像度と背反とも)
音場感はほどほどで、あまり音の広がりは感じませんが、これもモニターヘッドホンの用途としては及第点で、トータルの音質では、価格以上の実力がある製品です。
ATH-M20x 装着感について
本機のイヤーパッドは完全に耳に覆いかぶさるサイズではなく、イヤーパッドの深さは浅くやや耳に当たる形式です。
側圧はそこまで強くないのですが、イヤーパッドが耳に当たるので長時間付けていると耳が痛くなってきます、、メガネとの相性もあまり良くないため長時間のリスニングにはやや不向きです。
総評:audio-technica ATH-M20x良い点、悪い点
良い点
- 廉価ながらかなり原音忠実。価格以上の音質
- モニターヘッドホンとして必要十分な解像度
悪い点
- 装着感はあまり良くない(眼鏡との相性△)
- ややチープな質感
総評としては価格を考えるとかなり優秀なヘッドホンです。この価格でここまで原音忠実な音を出してくれるヘッドホンは貴重だと思います。
安価でDTM用ヘッドホンが欲しいという方や楽器練習用として文句なくおすすめです!
超定番のSONY MDR-ST900と比べるてしまうと音質は劣りますが、コスパ的にはATH-M20xのほうが群を抜いて良いです。(予算次第ですが)
なおアマゾンで似たようなモニター用を意識したモニターヘッドホンで、売上ランキング上位のOneOdio pro10Gという中華製品がありますが、こちらはお勧めできません。(ランキング上位なので買ってしまう人も多数です…)
興味がある方は下記記事をどうぞ。
【サクラレビューで高評価?】OneOdio Pro10 レビュー Amazonランク一位中華ヘッドホンの闇
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