どせいです。今回はAKGの定番ヘッドホンAKG K240Sをレビューします。
AKG K240Sはオーストリアの老舗メーカーAKGのベストセラーヘッドホンで、筆者がヘッドホン沼に浸かった10年以上前から定番として知られていました。
ハイエンド製品が多いAKGのヘッドホンの中で、エントリーモデルながらAKGの高音質サウンドを体験できるコスパの良いモデルです。
本機は10年前当時15000円程度の値段だったと思いましたが、近年は大分価格がこなれてamazonで7000円程度で購入できることに驚きました。(価格のおかげもあり未だにランキング上位です)今ならかなりのコスパと思うのでコスパ重視の方に一押しです!
K240S 製品スペック
メーカ | AKG アーカーゲー |
---|---|
タイプ | ダイナミック開放型(セミオープン) |
重量 | 240g |
インピーダンス | 55Ω |
コード長 | 3.0m(着脱可能) |
参考価格 | 7000円 |
このヘッドホンは開放型に分類されますが、セミオープン型という半分開放、半分密閉という形式です。とは言え外の音はしっかり拾うので特性としては開放型に近いです。そのためしっかり音漏れします。
外見は黒ベースに金色のアクセントが特徴で結構好みが分かれると思いますが、個人的には素敵だと思います。ただし質感は価格を抑えていることもあってかややプラスチッキーです。
プラスチッキーな反面重量は240gと軽量で、室内用の大型サイズのヘッドホンとしては軽い部類のため、装着感は快適です。
インピーダンスは55Ωでポータブルヘッドホンと比べるとやや高いですが、ヘッドホンアンプ無しでも十分鳴らせる部類です。
K240S 5段階レビュー
音質 :★★★★☆
装着感:★★★☆☆(3.5)
遮音性:★★☆☆☆
音の傾向:フラット やや高音重視
得意な音楽:ポップス クラシック
音場感:〇
コスパ:◎
音質としてはスタジオモニターヘッドホンと銘打っている通り、原音に忠実なフラットな特性が特徴です。AKGのヘッドホン全般に言える特徴ですが、全体としてはフラットながらやや高音域に寄せた音です。
音場感も音に立体感が感じられ良好で、音の解像度もこの価格帯では優秀で、見通しが良いクリアな音が出ています。
正直このレベルのヘッドホンが6000円で買えてしまうとは良い時代になったという感じです。。
モニターヘッドホンなので音の解像度が高く、細かい音が分離して聞こえてきます。特に特性として高音寄りの本機はシンバルなどはキレキレです。
モニターヘッドホンは音の分解能を重視ししていますが、それゆえ特性としては音にエッジがあるというか硬さがありやや聞き疲れを感じやすい特性があります。
やや音が硬い印象があるものの、K240Sはモニター用の高い分解能を持ちながらもリスニング用としても使用できる聞きやすさを兼ね備えており、音楽製作現場に限らず誰にでもお勧めできるヘッドホンです。
本機は全体的には上品目な味付けで、やや低音が弱いためロック等を中心に聞く場合はやや迫力に欠ける印象ですが、音楽の種類を問わずポップスからクラシックまでオールラウンダーに聞けると思います。
装着感は悪くないですが、個人的な感想としてはオーバーイヤー(耳を覆う)型の割にややカップが浅く小さめで、若干耳に当たるため、メガネをかけている筆者との相性はあまり良くないのと、夏はやや蒸れるのが欠点です。
総評:音質、音場、分解能ともに価格を考えると文句なし!上品な音が好みの方に
●良い点
- モニター用を銘打っており価格の割に分解能が高い
- フラットな音質で癖が無く、オールラウンドなジャンルに使用できる
- 良好な音場感
●悪い点
- 上品目な味付けのため低音が弱め
総評としては、価格を考えるとかなりコスパが良いです。(かつて一万円台で販売されていた頃から定番だったので当然ですね)音の傾向は上品目ですが、ポップスからクラシックまでなんでも聞けます。
また好みは分かれるかもしれませんが、特徴的な黒ベースに金色が施されたいかにも本格派を感じさせるデザインが所有欲を満たしてくれます。
一万円を切る価格ながら、AKGの品の良いサウンドを十分に感じられる一品なのでAKG入門にもおすすめです。学生時代(貧乏学生でした)に6000円で売られていたら良かったのに・・と思わずにはいられない一品です。
上品目サウンドが好きで、一万円以下のコスパに優れるヘッドホンを探している人に文句なしでおすすめです!
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