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ヘッドホンレビュー

【レビュー】PHILIPS Fidelio X2 コスパに優れたフラッグシップヘッドホン

 どせいです。今回はフィリップスのFidelio X2をレビューします。

本機はフィリップスのフラッグシップに位置するハイエンドモデルですが、海外の通販サイトで2万円以下のセール価格で安売りされており、かなりコスパが良いと話題になりました。(発売当時価格は3万円以上のクラスの製品です)

一昔前は海外通販サイトでしかセール価格で購入できませんでしたが、現在はamazonで並行輸入品を購入できるためお値打ち価格で入手しやすくなりました。

 

本機はすでにマイナーチェンジしており後継機のFiderio X2HRをamazon等で購入可能です。外観はほぼ同じでスペックは同一で、ヘッドバンドやイヤーパッドに若干の変更があり、音質面のチューニングがありますが、無印もX2HRも大きな差は無いようです。(本レビューは無印Fidelio X2のレビューです)
※最新モデルFidelio X3が20年12月に発売されていますがこちらは外観も変わっています。

PHILIPS Fidelio X2 製品スペック

メーカ PHILIPS フィリップス
タイプ ダイナミック開放型
重量 約380g
インピーダンス 30Ω
コード長 3mストレートコード(着脱可能)
参考価格 20000円

外観は黒一色ですが、金属メッシュの開放型ハウジングは高級感があります。全体的に作りもしっかりしておりフラッグシップの名に恥じない見た目はなかなかGOODです。

側面はメッシュ構造の開放型なのでそこそこ音漏れはあります。

ハイエンドクラスのヘッドホンにしてはインピーダンスが30Ωと低く、ヘッドホンアンプが無くても鳴らせる機種です。

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ヘッドバンドは長さは調整できませんが、内側のバンドが伸縮する仕組みで頭頂部にフィットするため装着感は悪くないです。側圧はやや強く多少の圧迫感はありますが、イヤパッドの着け心地も悪くないです。

欠点は380gという重量で、ヘッドホンとしてはかなり重量級です。ハイエンドヘッドホンなので多少の重量感は仕方がないところではありますが、他のヘッドホンにくらべて明らかに頭に重量感を感じるのが欠点です。
(重さは感じますが装着感自体は悪くないです)

PHILIPS Fidelio X2 音質レビュー(5段階評価)

音質 :★★★★☆(4.5)

装着感:★★★☆☆

遮音性:★★☆☆☆

音の傾向:フラット(ややドンシャリ)

得意な音楽:万能型

音場感(音の広がり):○

コスパ:◎

音質は全体としてはフラットな音質ベースにキレのある高音と程よく出る低音を加えた感じです。多少ドンシャリ感はありますが、やりすぎず原曲を損なわない程度に聞きごたえが感じられる音質です。

セール価格の実売価格が定番のゼンハイザーHD599(598)と似たような価格のヘッドホンということで比較されましたが、元々の価格差もあり解像度や音のクリアさはこちらの方が一段上の印象です

(ヘッドホンの特性に依るところもありますが、聞きやすい温かみがある音(ウォーム系)なHD599に対し、より音にキレがあり明瞭なのが本機という印象です)

全体の音の傾向としてノリが良い方か繊細さ重視か?という目線でも視聴してみましたが、本機はまさに中立的なヘッドホンという印象です。

ロック等も程よく低音が出るため迫力不足は感じませんし、クラシック等の繊細な高音も素晴らしく、どんな音楽でも程よく鳴らしてくれます。

音場感は特別広い感じはありませんが、解像度の高さも相まって音の立体感が感じられ、悪くないです。

ジャンルによってヘッドホンを使い分ける人にとっては没個性的な感じもしますが、良い音のヘッドホンが一台あればOKという人にイチオシです。

音質は文句なしですが、欠点としては本体に重量感があるので長時間の視聴がしんどくなってくることでしょうか。比較対象のゼンハイザーHD599等は軽さと装着感が良好なので、快適さの面ではHD599に軍配が上がるという感じです。

総評:同価格帯のヘッドホンの中では一段上の音質。やや重い重量が欠点

  • 音質は高音と低音のバランス良し。どんな音楽もこれ一本でOK
  • 解像度は同じ実売価格のヘッドホンよりさらに一段上の印象
  • 装着感は悪くないがやや重いので長時間の視聴はややつらい