今回はSONY MDR-1R mk2をレビューします。
MDR-1Rmk2はソニーのベストセラーヘッドホンMDR-1Rの後継機で、「ハイレゾ対応の高級ポータブルヘッドホン」というコンセプトの製品です。
本機はmk2ということで初代からドライバーの形状の微変更や、スマホ対応のボリューム付きコードが追加されているモデルです。
最新モデルは「MDR-1AM2」というモデルがでていますが、本機はモデルチェンジにより中古で格安(6000円程度)だったので購入してみました。
結論としては、ポータブルヘッドホンとしては最高レベルの音質、装着感を誇る製品で、購入価格を考えるとかなりコスパに優れた製品だと思います!詳細をレビューします。
SONY MDR-1R mk2 製品スペック
メーカ | SONY ソニー |
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タイプ | ダイナミックー密閉型 |
重量 | 約225g |
インピーダンス | 24Ω |
コード長 | 1.2m両出しストレートコード+3mケーブル Android/iOS用リモコン付 1.2mケーブル |
参考価格 | 20000円 |
ハウジングはポータブルヘッドホンとしては標準的な40mmのドライバーを搭載しています。重量は225gとポータブルヘッドホンだけあり軽量です。
MDR-1Amk2では3mケーブルとAndroid/iOS用リモコン付1.2mケーブルが追加されています。
インピーダンスは24Ωと低く、スマホ直刺しでも問題なく使用できそうです。
黒色に赤色のアクセントがあり、高級ポータブルヘッドホンを謳うありポータブルヘッドホンにありがちなプラスチッキー感が無く質感は良好です。
シルバーの大きな金属製アームが目を引きますが、フルメタルだったらすごいと思いつつも、実はプラパーツの表面を金属パーツが覆っている形式です。(フルメタルでは重量225gどころでは無くなっているので当然ですね、、)
安価な製品によくあるプラスチックにメッキではないので質感は良いです。
ケーブルは着脱可能な1.2mケーブルで程よい長さという感じです。直脱出来るので多少雑に扱っても交換できるため安心ですね。
SONY MDR-1R mk2 5段階音質レビュー
音質 :
装着感:
遮音性:
音の傾向:フラット(やや低音寄り)
得意な音楽:万能
音場感(音の広がり):○
音質は基本的にはフラットですが、ソニーの製品に多いやや低音を重視した音作りです。
低音はしっかり出ますが、他の音の邪魔をすることもない適度な量感といった感じです。高音もシャリ付く感じはなくとにかく聞きやすい耳当たりの良い音質です。
ハイレゾ対応をうたうだけあり、解像度はまずまずですが、解像度よりは聞きやすさや、低音の量感を重視しており、モニター寄りというよりはリスニング向けの音質です。
音場感は密閉型にしてはなかなか良好で、イヤーカップの中に小さなホールがあるような音響感を感じさせてくれます。ポータブル用途を意識した小ぶりなイヤーカップですが、予想に反した立体感のあるサウンドです。
この音響感は密閉型ヘッドホンの没入感をより感じさせてくれるもので、最近開放型ヘッドホンばかり聞いていた筆者ですが、密閉型も良いなあと思わせてくれました。
ヘッドホンとしてはどんな音楽も対応できる万能型ですが、繊細な音色を楽しむよりは、低音の量感があるのでロック、ポップス等を楽しく聞くのに向くヘッドホンです。
音響感もあるのでEDM等の打ち込み系もなかなか良い感じです。
SONY MDR-1R mk2 装着感について
ポータブル用途を想定して小ぶりな見た目なのであまり装着感はよくないか?と思っていましたが装着感は抜群です。
一つはmk2になってから初代よりイヤパッドの厚さが増したようでそのおかげで装着感が良くなったことがあげられると思います。
人間工学に基づいた形状とのことで下の写真のようにハウジングが頭の形に合わせて回転してフィットするのでとにかく快適です。
側圧も強くないので長時間付けていられます。フィット感に優れるので多少顔を振ってもずれる感じは皆無です。
欠点としては密閉型なので仕方なしですが、夏は多少蒸れます。
SONY MDR-1R mk2 良い点、悪い点
- 良い点
- ポータブルヘッドホンとしては最高レベルの音質。音響感があり没入感に優れる
- フィット感に優れる良好な装着感
- 高級感を感じさせるデザイン、質感
- 悪い点
- イヤーパッドがやや蒸れる
総評としてはソニーが高級ポータブルヘッドホンをうたうだけあり、音質、装着感、質感とレベルの高いバランスでまとまっているヘッドホンでした。
欠点らしい欠点はほぼなく、夏はやや蒸れるという点くらいです。
基本的にはポータブル用途でスマホ直差しでも良い音で聞けるというニーズを満たすコンセプトのヘッドホンだと思いますが、室内用密閉型ヘッドホンとしても普通に使えます。(モニター用途にはやや向きませんが)
なおハイレゾ対応をうたっていますが、ハイレゾの音楽を聴くには音源がハイレゾ対応で、再生機器もハイレゾに対応している必要があるので、個人的にはあまり恩恵を感じる場面は少ない気がします。
(ハイレゾに対応できる解像度があるヘッドホンというように捉えています)
現在は後継機のMDR-1AM2が出ていますが、本機は結構売れたこともあり、フリマアプリやオークションで格安(22’7月現在 6000円程度)で買えますので、格安で良い密閉型ヘッドホンが欲しい方には中古はかなりねらい目だと思います。
何せ元の値段が20000円レベル製品ですので型落ちとは言えこの価格で入手できるのは驚異的なコスパだと思います。音質的にも何でも聞ける万能型の製品ですので、中古が気にならない方に一押しです。