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ヘッドホンレビュー

【レビュー】ASHIDAVOX ST-90-07 密閉版GRADOか?予想外のパワフルさ

今回はASHIDAVOX ST-90-07をレビューします。

本機は最近ヘッドホン界隈で話題のヘッドホンで、公式サイトでも生産が追い付かず売り切れが続き、予約商品になるほど人気を博しています。

ashida音響は創業80年の古くから主に業務用向けにヘッドホンを提供してきた老舗ですが、ここにきてe-イヤホンの22年度下半期で売れたヘッドホンランキング上位にランクインするほど注目されています。

基本業務用で、あまり表舞台にでてこないASHIDAVOXが、ここまで業界に注目されるには何か理由があるはず…と思いレビューしてみました。

なお見た目はバリバリに業務用ヘッドホンですが、ashida音響のHPでははっきりと業務用ではなく「音楽視聴用」とうたっています。一見モニターヘッドホンに見えますがリスニング用とのこと。

なお本品はASHIDAVOXの大人気ヘッドホンST-90-05の改良版で、国産の高品質ケーブル採用+「全帯域にわたり自然かつ輪郭のはっきりとした音質を実現」とのことで期待が高まります。

結論としては見た目以上にパワフルな音を楽しめるヘッドホンで、1万円以下という価格を考えるとコスパに優れた優良ヘッドホンです!詳細をレビューします。

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ASHIDAVOX ST-90-07 製品スペック 外観レビュー

メーカ ASHIDAVOX アシダ音響
タイプ ダイナミック密閉型
重量 120g(コード含まず)
インピーダンス 40Ω
コード長 1.5mストレートコード(着脱不可)
参考価格 9080円

タイプは密閉型のヘッドホンで、ある程度外の音を遮断するタイプで、音漏れも少ないです。インピーダンスは40Ωとそれほど高くないので、アンプ不要でスマホ等でも十分鳴らせる機種です。

イヤーパッドは耳に乗せるオンイヤー型のため、密閉型ですが周囲の音は結構拾います。なので通勤に電車の中というような使い方というより家で音楽を楽しむ用途がおすすめです。

本体カラーは灰色と黒色の2種類あり、本機は灰色です。どちらかというと灰色の方が人気がある様子。

外観は価格を考えるとあまりにもシンプルで業務用感が溢れややチープか…とぱっと見たところ思ってしまいました。ただ使用してみると剛性感のあるヘッドバンドや金属製のイヤーカップ等、堅牢な作りになっており、第一印象を裏切る作りの良さを感じます。

また本機はケーブルにこだわっており、ひさご電材という国産メーカの高品質な無酸素銅(OFC)を採用しています。このケーブルはそこそこ太さがあり、クオリティの高さを感じさせます。(※ST90-05からの変更点)

重量は120gとかなり軽量で取り回しに優れますが、堅牢な作りのため廉価ヘッドホン的なスカスカな印象は無いです。

ヘッドバンドのクッションが無いので、頭頂部の着け心地が少し心配になりましたが、軽いためか意外と気になりません。

ASHIDAVOX ST-90-07 5段階音質レビュー

ASIDAVOX ST-90-07 5段階音質レビュー 
音質 :

装着感:

遮音性:

音の傾向:フラット(ややドンシャリ)

得意な音楽:万能

音場感(音の広がり、定位感):良い

第一印象はあれ、音が遠い…?と思いましたがどうやらイヤーパッドがうまく耳の中心にセットされていなかった模様…結構しっかり耳に合わせないと本来の音が出ないタイプなので注意です。

音質は非常に業務用感を感じる見た目のため、モニターライクなフラットな音をイメージしましたが、公式に音楽視聴用というだけあり、ほどよい低音の響きと高音の切れを感じさせる音で、正直ギャップに驚きました。

音楽を楽しむために設計されている印象で、見た目とは裏腹にパワフルな音を楽しめます。ただ音のバランスはややドンシャリ感がありますが、フラットな音に楽しく聴くための低音と高音のスパイスを加えたような印象です。

本機の特色はどちらかというと低音よりも高音のキレで、なかなか刺激的な音を楽しめます。解像度はやや輪郭がボケる感じはありますが、音の粒を感じさせてくれるレベルで価格帯を考えれば良好です。

音場感はオンイヤータイプ+小型ハウジングのため、そこまで期待していませんでしたが、決してのっぺりとしておらず、オンイヤータイプにしては中々の定位感です。

得意な音楽は、本機は基本はフラット寄りなので、どんなジャンルもいけますが、ややドンシャリなノリの良い味付けなので、ポップス、ロック等を楽しく聴くのにおすすめです。EDM等の打ち込み系も相性〇です。

総評としては程よい低音とキレキレの高音を楽しめるので、この価格帯としてはかなり聞かせてくれるヘッドホンと言えます。

筆者お気に入りのGradoのヘッドホンを密閉版にしたような印象で、業務用な見た目とは裏腹のなかなか攻めた製品で光るものを感じました。

筆者的にはオンイヤータイプの装着感を許容できれば1万円で買えるヘッドホンとして十分おすすめできる製品です。

ASHIDAVOX ST-90-07 装着感について

装着感はオンイヤータイプなのでどうしてもオーバーイヤーよりは劣ります。側圧はそこそこありますが強すぎず弱すぎずでそれなりのフィット感を確保しています。

クッションは反発力が強い素材で、柔らかい付け心地です。クッション材は公式サイトで単品購入可能です。価格は1265円と良心的なので汚れたり経年劣化しても安心です。

頭頂部に当たるヘッドバンドにはクッションが無く、細いバンドが直接頭に当たるのでこれはどうか?と思いましたが本体が軽いので意外と気になりませんでした。

またオンイヤー型は眼鏡との相性が悪いものが多いですが、本機はそこまで側圧が強くなく、眼鏡のつるがクッションと耳に挟まれる状態(メガネスト的には死)にならないため、眼鏡でも意外と長時間つけていられます

これはハウジングが多少耳に合わせて動くため、耳が挟まれづらいことが功を奏していると思われます。

ASHIDAVOX ST-90-07 良い点、悪い点

●良い点

  • 小型ながらパワフルなサウンド。解像度も悪くない
  • オンイヤータイプの割に音場感良好で立体感あるサウンド
  • 堅牢な作り。ケーブルの品質も〇

●悪い点

  • オンイヤー型なので装着感はそこそこ
  • 業務用感漂うシンプルな外観(個人の好みにより)

総評としてはモニターライクな見た目を裏切るパワフルなサウンドで、とにかく楽しく音楽を聴くために設計された製品と思いました。(公式に音楽再生用と謳うだけあり)

一見チャチに見える見た目ですが作りも良く、筆者的にもお気に入りの一品になりました。
オンイヤー型の装着感がややネックですが、10000円以下で買えるヘッドホンとして十分おすすめです!

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