今回はEarFan wave proをレビューします。
Earfanというメーカは筆者は聞きなれていなかったメーカですが、イヤホンではamazonの売り上げランキング上位の定番となっており、近年存在感を増しているメーカです。
格安高コスパイヤホン界隈ではAnkerやSoundPeatsが定番のイメージが強いですが、Earfun社もamazonの売り上げランキングではそこに割って入ってきています。格安ワイヤレスヘッドホンソムリエ(自称)の筆者がこのたび実力を確かめるべくレビューしました。
結論としては、近年のワイヤレスヘッドホンのコスパには目を見張るものはありますが、本機も十分選択肢に入る製品と感じました。
この価格はAnker Soundcoreといった定番製品が強いですが、質感を感じさせるデザインや、豊富なカスタムイコライザーと長い再生時間などが売りとなっています。
(参考記事:5千円~一万円で買えるおすすめワイヤレスヘッドホン5選 比較記事)
下記に過去レビューした、おすすめワイヤレスヘッドホン5選を比較しています。自分に合う製品が見つかると思いますので、下記記事も参照ください!
【徹底比較】五千円~一万円で買える!高コスパなワイヤレスヘッドホン厳選5選
Earfan wave pro の特徴
Earfun WaveProは、ハイレゾ音質対応のワイヤレスヘッドホンです。Bluetooth5.2規格に対応しています。
専用アプリでゲームモード(低遅延モード)に対応しており、ゲーム用にも使用可能です。
また様々なシチュエーションに対応した切り替え可能なANC(アクティブノイズキャンセリング)機能を搭載し、外音取り込みモードでは周囲の音を聞き取りながら音楽視聴も可能です。
ハイレゾワイヤレス対応
一昔前はワイヤレスヘッドホンでハイレゾを謳っていても、有線接続時のみハイレゾ対応という製品が多かったですが、近年ハイレゾワイヤレス規格という、ワイヤレスでハイレゾ音質を楽しめる規格がでてきており、本機は対応しています。
注意点としては、音源側もハイレゾ対応である必要があります。
amazon music HDやapplemusicなどはハイレゾ対応ですが、spotifyは24年9月現在はハイレゾ未対応(将来ハイレゾ対応プランが出るとの噂もあり)です。
バッテリーの持ちと充電時間について
バッテリーの持ちは最大80時間、ANCオンにした場合でも55時間連続再生が可能です。充電時間は2時間で完了するため、使用頻度が高くても1週間に一回程度の充電で十分とかなり充電の持ちは良い製品です。
Earfun wave pro 製品スペック 外観レビュー
メーカ | Earfun |
---|---|
タイプ | ダイナミック密閉型 |
重量 | 260g |
ノイズキャンセリング | 有り 外音取り込みモード有り |
ハイレゾ対応 | ハイレゾワイヤレス対応 |
専用アプリ | 対応 |
有線接続 | 可能 |
連続再生時間 | 80時間 (ノイズキャンセリング時55時間) |
参考価格 | 約8000円 |
定価は9000円程度ですが、amazonでクーポン適用可能のため8000円程度で購入可能です。
1万円を切る価格ながらノイズキャンセリング(外音取り込み機能付き)や、専用アプリ等完備です。さらに連続再生時間が80時間(ノイキャン時も55時間)は他社製品と比べても長く、再生時間を重視したい方にお勧めです。
有線接続も可能ですが、Bluetooth接続時より音質が落ちるため、電池が無くなった場合の保険程度に考えるのが良いです。
冒頭で述べた通り、ハイレゾワイヤレスに対応しており、applemusicやamazon music HDのユーザーは音源もハイレゾ対応ですので、安価ながらハイレゾ音質を体験できる本機がおすすめです。
製品の外観については、ネット上の商品写真も悪くないと思ってましたが、側面の銀色のearfunロゴと銀色の枠がアクセントとなっており、外観は中々良い感じです。
イヤーカップもマット加工されており、この価格のワイヤレスヘッドホンはプラスチック感のあるシンプルな外観が殆どですが、本品はデザインにも力をいれており◎です。
ヘッドバンドやその他の部品は多少のプラスチック感はありますが、全体的には低価格でもチープさを感じさせない質感です。
側面のボタンは電源スイッチとボリューム調整、ノイズキャンセルON/OFFボタンとワンタッチで作業可能です。
専用ケース付属で、写真のように折りたたんだ状態で持ち運びできます。
専用アプリ「EarFun Audio」について
本機は専用アプリ「EarFun Audio」対応です。
- カスタムイコライザー(10セット)
- ノイキャン切り替え(ノイキャンON/OFF、外音取り込み)
- キーカスタマイズ
- 電源オン/オフタイマー
- ゲームモード(遅延抑制)ON/OFF
- マルチポイント接続 ON/OFF
- LDACコーデック ON/OFF
の設定が可能です。機能としては過不足なく揃っている感じです。ゲームモードの設定も行うことが可能で遅延を軽減することが可能です。
カスタムイコライザーはデフォルト設定がかなり豊富です、詳細は下記音質レビューで説明します。
珍しいのがキーカスタマイズ機能で、本体側面のボリューム+,-,NC(ノイキャン切り替え)機能を好みの機能に切り替えられる機能があります。例えば+ボタンをデフォルトの音量+から次の曲送りにしたりできます。
また長押し設定も可能で、+ボタンを長押しした場合のみ曲送りにできたりと、結構便利な機能です。
EarFun wavepro 5段階音質レビュー
EarFun wavepro 5段階音質レビュー
音質 :
装着感:
遮音性:
音の傾向:低音寄り(イコライザーで調整可)
得意な音楽:ロック、ポップス
音場感(音の広がり、定位感):普通
電源を入れるとブルートゥースにすんなり接続できました。近年のワイヤレスヘッドホンはスムーズに接続できるのが良いです。
イコライザーを使用せず、デフォルトの音質で聞いた場合、結構低音が強いです。この価格帯のワイヤレスヘッドホンは迫力重視の低音が強め製品が多い印象ですが、本機も結構低音が効いています。
高音はそこまでシャリ付いて耳に刺さる感じは無く、ドンシャリという感じとも違い聞きやすい音質です。ウォーム系の重厚感のある音質です。
デフォルトは元気の良い音作りでロック、ポップスを楽しく聴ける音作りです。パワフルで臨場感がある音づくりのため、ゲームや映画用途にも適しています。
ただし解像度については低音に埋もれ気味で音の輪郭はややボワついている感じは否めません。
上記はイコライザーの設定でフラット寄りの音質に調整可能で、低音が気になる方(解像度を重視したい場合)は調整をお勧めします(下記参照)
筆者はどちらかという低音が強いヘッドホンが苦手なため気になってしまいましたが、設定で解消可能です。
音場感については、密閉型ヘッドホンのため広くもなく狭くもないといったところですが、それなりの定位感は感じられるレベルです。
イコライザーの使用感について(おすすめ設定)
イコライザーは専用アプリでカスタム可能ですが、デフォルトで
「デフォルト、ナチュラル、ラテン、ヒッツ、ソウル、ブルース、メタル、ヒップホップ、ダンス、エレクトロニクス、ジャズ、クラシック、R&B、カントリー、ポップ、ロック」
といったジャンルに加え
「ボーカル強化/弱化 ベースブースト1,2,3 ベース低減1,2,3トレブルブースト1,2,3 トレブル低減1,2,3」と想像以上に多彩です。
デフォルトは良くも悪くも元気の良い味付けで、個人的には低音の強さが気になりましたが、「ナチュラル」に変更することで低音の違和感が解消しました。
上記設定では低音に埋もれてボケているように感じた音楽の輪郭が比較的シャープに聞こえ、楽曲の見通しが上がるように感じられました。
この設定なら解像度もワンランク上がったような印象になるので個人的に一押しです。
ロックやポップスを聴く分にはデフォルトでもOKですが、この設定の方がより多くの音楽をフラットに楽しめると思います。
ナチュラルをベースに細かい調整も可能なので、気になる方はカスタムするもの良いと思います。
Earfun wavepro ノイズキャンセリング性能
遮音性については元々耳との密閉感が確保されている製品で、ANCをオンにしなくてもそこそこ遮音性に優れています。
ANCをONにするとエアコン等の空調の音はシャットアウトされます。PC作業の場合、キーボードを打つ音は聞こえないまではいかないものの、遠くから聞こえる感じとなり、没入感が増します。
外音取り込みモードは密閉感はそこそこキープしながらも周囲の音が聞こえ、玄関のチャイム等も聞こえるため家事をしながらの作業等に最適です。
また外音取り込み込みモードにすることで、程よい没入感を感じながらも閉塞感が軽減されるため密閉型ヘッドホンの閉塞感が苦手という方にも外音取り込みモードはおすすめです。
Earfun wavepro 装着感について
装着感はかなり良好
で、眼鏡をかけている筆者でも長時間付けていられます。
40mm大型ドライバーの恩恵で、耳をすっぽり覆ってくれる感じがあり眼鏡との干渉する感じもなく快適です。
頭頂部にもクッションがあります。
密閉型なので真夏は多少蒸れるのはやむなしという感じですが、クッション性とフィット感共に良好でゲーミングや映画用途等の長時間使用もOKです。
Earfun wavepro 良い点、悪い点
●良い点
- 低価格ながら、チープさを感じさせないデザイン
- ウォームで迫力のある音作り
- ハイレゾワイヤレスに対応
- 快適な装着感
●悪い点
- 低音に偏重気味(※イコライザーで解消)
- 有線接続の音質はいまいち(おまけ程度)
総評としてははamazonランキング上位も納得の総合力の高い機種でした。
始め低音が気になりましたが、イコライザーで音質調整後は、快適な装着感とチープさを感じさせないデザイン等、同価格帯の他社製品は色々ありますが、本機も十分おすすめできる機種です。
下記記事に過去レビュー済のワイヤレスヘッドホンを比較しています。近年低価格ワイヤレスヘッドホンコスパはかなり上がっていますが、本機も選択肢に入ると感じますので、好みのヘッドホンを探す際は参考にどうぞ!
(参考記事:5千円~一万円で買えるおすすめワイヤレスヘッドホン5選 比較記事)
下記に過去レビューした、おすすめワイヤレスヘッドホン5選を比較しています。自分に合う製品が見つかると思いますので、下記記事も参照ください!
【徹底比較】五千円~一万円で買える!高コスパなワイヤレスヘッドホン厳選5選